関子嶺温泉の翌日は、阿里山高原鉄道を楽しむ計画だったのですが、早朝、雷雨の音で起床。
やむなく、関子嶺温泉から嘉義を経由して台北に戻ることにしました。
台湾は鉄道がぐるっと一周して主な町をつないでいますが、案外、長距離バスも快適です。
嘉義から台北までは長距離バスで。
後ろの席の女性ふたりが幸太郎と遊んでくれました。
台湾の人たちは、本当にこども好き。
男性ですら、あやしてくれることがあります。
「かわいいねー。何ヶ月?男?女?」と、日本語で聞かれることもしばしば。
台北に着きまして、九份へ。
さすがは一大観光地。
台湾人、中国人、日本人、韓国人と、すごい人ごみです。
観光地ゾーンから少し離れた住宅街。
わたしたちはこの中にある熱門民宿で一泊したので、静かな夜や朝の九份も楽しむことができました。
九份から瑞芳までバスで出て、そこから平渓線に乗りました。
九份が旧金鉱山の町で、平渓線は旧炭鉱山を走った鉄道です。
十分瀑布を目指すべく、普通なら十分駅で下車するところを、大華駅で下車。
そうしたら、こんなジャングルを汗だくで歩く羽目になりました…。
オリエンテーリングならともかく、生後6ヶ月を連れてくるルートではなかったかと。
大華駅から瀑布を目指す場合、線路上を歩くのが最短のようです。
が、思いっきり、禁止と罰金の表示があり、そもそも列車が通ると危ないので、ちょうど目についた遊歩道に入って行ったらこうなりました。
幸い、山道を抜けたところで人(たぶん、猟師)が居て、道を聞けたので助かりました。
十分瀑布へは、おとなしく、十分駅で下車して向かいましょう。
見ごたえのある滝ですよ。
で、十分の町につくと、日本人や韓国人が、天燈を飛ばしていました。
でもこの天燈、さっきの山道のあちこちで落ちて、ゴミになっているのを見てしまいました。
飛ばした後のことを考えると、どうなのかな、と。
十分ではみんな、この立入禁止ということになっている線路を縦横無尽に歩きまくっています。
これが、日本みたいにフェンスで囲われると、それはそれで町の面白みがなくなってしまうんでしょうね。
平渓線の終点、菁桐駅にて。
ここにも、日本統治時代の名残が。
さて、旅もいよいよ終盤。
今回の台湾の旅では悠遊カードにずいぶん、お世話になりました。
MRT、バス、台鐵、セブンイレブンなど、あちこちで使える便利なプリペイドカードです。
ICOCAみたいなもんです。
台湾は、日本に比べて、Wi-Fiの整備が進んでいます。
郵便局でも、公衆トイレと公衆Wi-Fiが整備されているほどです。
今回、子連れ旅行をして気づいたのは、授乳室も日本より多かった印象です。
男子トイレにもオムツ替え台があったり。
まちなかで授乳したり、乗り物で幸太郎が泣いても白い目で見られることはありませんし、みんな、本当によくしてくれました。
日本よ、どうした。
台北の北の方、新北投温泉でもまた、幸太郎は地元のおっちゃん、おばちゃんの注目の的。
「このお湯は痒くなるから、赤ちゃんは入ったら駄目だ」
「15秒ぐらいなら入ってもいい」
「あとで真水で流しなさい」
「全然、大丈夫」
「私がかわりに抱っこしておいてあげる」
いろんな声が飛び交いました。
帰国前日の夕方。
台湾マッサージをしてもらいました。
今までしてきた、バックパッカー旅からすればいい値段の贅沢になりますが、良かったです。
これからも、旅の最後はマッサージで締めるかな。
3人とも、ごきげんに帰国しました。
ゲストハウス若葉屋は今日、約半月ぶりのお客さんをお迎えしています。
ゴールデンウィークがぼちぼち、やってきますよ!