国境でAIDSを食い止める

今日はPENC Medina Sabakhの会議が、
Medina Sabakhで行われました。

地元NGOスタッフが2人、PENC Medina Sabakh代表が1人、
各村に置かれているKeppaarから24人、それと、
Thies州Thiadiaye市から対AIDSの地元NGO、
SIDA Serviceのスタッフが2人。
こういう面々でした。

会議の前半は、SIDA Serviceスタッフを中心
として、AIDS対策の活動計画についてでした。
PENC Medina Sabakhに属する村の
多くが、隣国ガンビアと国境を接しています。
人の往来が多い国境地帯でのAIDSの蔓延を防ごう、というわけです。
実際、セネガル、ガンビア両国境の市、
村には数人のAIDS患者がいるようです。
会議に出席したメンバー、老若男女問わず、
AIDS対策の必要性を口々に発言していました。

昼食の後、会議の後半では先日のPENC総会を受けて、
これからの10~12月期のPENC Medina Sabakhと
しての活動計画の確認と、日程調整が行われました。
稲作の収量調査、家畜の保健講習、接木講習、
女性対象の染色講習などが行われるようです。
俺ら、森林局配属の隊員もフォローしている、地域苗畑を
持っている村の代表からは、植林講習の要望も上がりました。
また、別の男性からは「うちの村の女性たちが石鹸
作りを習いたいと言っている」といった意見も出ました。
なんと活発なことか。

俺も、セネガル人のセネガル人によるセネガル人の
ための講習がどういうものか見ながら、既に要望の
上がっている養蜂研修を計画していきます。

Ndiawara村で行われている「薬草ライドールプロジェクト」の、
ライドールの葉が会議終了後に販売されました。
1袋100FCFAで、みんな、こぞって買っていました。

会議が終わり、出席者には1人500FCFAが払われました。
日本人の感覚からすれば「え?」と思うかもしれませんが、村人は
村での農作業や家事や世間話するという用事を放り出して、
馬車、徒歩、自転車などで会議にやってくるのです。
そのための費用です。

さて、帰宅後は、昨日からごりごり、
作っております、ひとりPCMの続きです。
煮詰まってきました。

≪説明≫
PENC(ペンチ):
Keppaarの集合体。
ニオロ県全域とカフリン州の一部の、communautaire
rurale(村落共同体。日本にはない行政単位で、
郡と村の間。)ごとに組織されている。
計10PENCある。
ウォロフ語での意味は「大木の下の集会場」。
村人にとっての世間話をする場のこと。
日本風に言えば、「井戸端」になりますか。

Keppaar(ケパール):
開発問題全般について討議する住民組織。
PENCのある地域の全村で組織されている。
ウォロフ語での意味は「木の枝」。
近隣のKeppaar間でInter Keppaar
という結びつき、連携を持っている。

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