蜂群逃去

ここ最近、蜂群が半年以上住み着き続けているにもかかわらず、
いざ、採蜜しようと開けてみると蜂蜜ができていない、ということが
Ndiagnene村、Keur Moda村と続いたので、採蜜にはまだ
早い段階で一度、「内検」をやってみよう、ということになりました。

内検とは、養蜂用語で、本気で養蜂をしている人たちは
数日に一度は養蜂箱を開けて、中の検査をするわけです。
検査では、女王蜂が元気かを確認したり、分蜂(蜂の
巣別れ)の前兆とされる王台(女王蜂候補の幼虫の
部屋)をつぶしたり、害虫駆除などを行います。
しかし、セネガルで農家のおっさんたちが片手間にやる
程度の養蜂では、そこまでの手間はかけていません。
基本、放置しています。

さて、7月に設置して、9月には蜂群が住み着いているのを
確認していた、Sangap・Thiamene村の養蜂箱。
これの内検を先日、行いました。
村のおっさんが防護服を着て、燻煙器を持って、現場へ向かいます。
それを俺は遠くから見守ります(刺されると死にかけるので)。

見ていると、どうも様子がおかしい…。

なんと、蜂が一匹もいなくなっていました。
これを、「逃去」と言います。


中にはこのように、以前、住んでいた蜂たちが作った
巣板が残っていましたが、カビが生えています。

巣は作られているものの、蜜がそこにあった形跡はありません。
これも問題です。

巣板は巣門(養蜂箱の出入り口)に近い方から
順に形成されているのは確認できてよかったです。
マニュアルなんかで書いてあることが、実際に
そうなのか、こうやって確認したいわけです。

また、養蜂箱の中にはゴキブリ、イモムシ
っぽいやつ、ハサミムシが大量にいました。
このイモムシっぽいやつが悪さをする、というのを
確か、何かの資料で読んだ覚えがあるので、
こいつがひとつの原因かもしれません。


で、この内検準備のために燻煙器の火を熾しているときに、
熱くなった燻煙器を触ってしまい、左手親指を火傷。
燻煙器の表面に塗られた塗料が熱で溶けて、それが
指に貼りついてこんなメタリックに指になりました。
数日、水ぶくれがひどかったですが、今は回復傾向。

とりあえず、この日は養蜂箱の掃除をしました。
で、来週火曜日に馬車に積んで
別の場所へ移設することになりました。

養蜂の持続性だなんだよりも、おっさんたちが蜂蜜を
収穫して、おいしい思いをしてもらいたい、というのが
今の願いなのですが、なかなかうまくいきません。

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