さて、惨憺たる養蜂研修から1週間が過ぎました。
例の、間に合わなかった型枠の様子を見に、Nioro市の金属加工屋を訪ねました。
型枠は出来上がっていました。
が、鉄板に穴が開いていたり、隙間が大きかったりと、
これではセメント液を流し込んだときにだだ漏れです。
また、採寸したにもかかわらず、寸法はめちゃくちゃ。
問題だらけで、「よし、完成!」とはなかなかなりません。
たまたま、養蜂研修で講師を務めた養蜂家がNioro市に来ていた
ので、一緒に、もう一度、金属加工屋を訪ねて確認してもらいました。
結果、金属加工屋も、養蜂家もブチ切れです。
金属加工屋
「あんな少し寸法を見ただけで、作れるかこの野郎!」
養蜂家
「ちゃんとしたものを作れないなら、
最初っから作れないと言いやがれ!」
とりあえず、修正を命じ、後日、再確認します。
昨日、Ndiawara村の養蜂家から「おとつい、
採蜜をしたよ」と連絡をもらったので、行ってみました。
すると、既にろ過作業も終えていて、蜂蜜は
Medina Sabakh村の商店に持って行って、
販売委託しているとのこと。
取った巣片の様子を見たかった、ろ過後のかすで蜜蝋を
作りたかった、という思いがあったものの、道具さえあれば、
村人自身で採蜜、ろ過、販売がきちんとできるわけです。
これでいいのです。
採蜜量は7Lと、やや少なめ。
その後、Santie Djiguimar村の養蜂家を訪ねました。
ここにも前任者が設置した養蜂箱があるのですが、養蜂家は
独自に、伝統的な養蜂かごを作って、設置しています。
草を編んで作ったもので、どうやって作り方を学んだのかと
聞くと、村のじいさんが作っているのを見て、真似たそうです。
そう、こういうやり方なら、「研修」なんて要りません。
彼は蜂刺し事故を懸念して、畑や村有林から
離れた林に計5つ、設置しています。
そろそろ雨季が来るので、雨よけの
ためにビニールで防水もしています。
もうすぐ雨季農業が始まるので、朝から夕方まで、馬を使って
畑を耕しつつ、毎日、養蜂かごを見て回っています。
さて、養蜂以外のお話なんかも。
Ndiawara村養蜂家のIbrahima Gueye氏。
ユーカリとカシューの育苗を始めるため、播種しました。
先日も、ユーカリを切り出して、商人に売る
ための準備を村の男たちがやっていました。
同じく、Ndiawara村養蜂家のEl Hadji Diagne氏。
スコップとつるはしだけで掘った、自作の井戸から水汲み。
水深は5mと、すごく浅いです。
この水で畑作をしています。
唐辛子、玉ねぎ、オクラなどを市場に売りに行きます。
Nioro市に行ったときに入ったレストランの壁画。
なんか、素敵です。
最後に、我が家のうさぎ、うさ次郎。
他に、アヒルのCisse、鶏の坂東、ブラザートム、
同じくうさぎの関根さんがいます。
さて、明日は養蜂以外の活動。
村の自称、開発普及員、Amat Seck氏の誘いで、彼と一緒に、
国立土壌研究所(INP)のプロジェクトサイトへ行くことになりました。
彼はINPから仕事を受託して、
セネガル東部で枠堰を建設しています。
明日行くのは、Nioro県北西部のWakngouna郡で、おそらく、
今後、そこに枠堰を建設するための事前調査なのだと思います。