まぁ、こうして惨憺たる結果にて養蜂研修は終了しました。
研修に参加した村人、遠くから来てもらった
講師に申し訳なかったと思います。
講師たちは、「研修はうまくいかなかったけど、養蜂箱は
良いのができたじゃないか。また今度、一緒に頑張ろう」と
言って、自分たちの村へ帰って行きました。
さて、その養蜂箱ですが、研修終了後に、仲良しの
馬車主、Adeoma氏に連絡を取って、翌6月3日に
Mbap村へ運搬するということで手配を取りました。
約束の時間よりも早く、俺とAdeoma氏は養蜂箱の
保管場所に着き、馬車でMbap村へと進みます。
道中、彼が馬車主の仕事を求めて、去年移り住んできたこと、
そうしたら馬泥棒に遭ったこと、離婚したけど、また新しい彼女が
できたこと、馬の性格についてなど、四方山話をしていました。
Mbap村に着いたのは10時ごろ。
おとつい、ブチ切れしたMady Cisse氏は出かけていて、彼と同姓
同名のMady Cisse氏(自称 Mady Cisse numero2
(その2))が養蜂箱の設置場所へ案内してくれました。
このMady Cisseその2氏はとても穏やかな人です。
「ほら、俺の鶏、すごいだろ」と、軍鶏
でしょうか、いかつい鶏を見せてくれました。
そんなその2氏と一緒に向かった先は、カシューナッツ畑。
これはいかんです。
なぜなら、カシューの木は直射日光と強風を防ぎ、花蜜もあって
蜂にとってはすごくいいのですが、じゃぁ、そのカシューの実が
生ったとき、蜂だらけのその場から、どうやって実を収穫するの?
実際、カシュー畑に置いたがために、蜂に
刺されながら実を収穫した養蜂家もいます。
しかし、その2氏、「それでいいんだ。そうやって、子ども
たちが勝手に実を取るのを蜂で防ぐんだ」と言っています。
さらに、畑地も近いので、農作業中に農民が刺されるリスクも
ありますが、それも、「ほら、すぐそこのバオバブの木にも
蜂の巣はあるけど、大丈夫だぞ」と、その2氏。
(写真)外ぶたをはずした状態の養蜂箱。右がその2氏。
散々、説明はしたものの、「ここに設置してくれ」と
引き下がらないので、カシュー畑に設置しました。
そしてまた馬車でMedina Sabakh村へと帰りました。
あとは、まだ届かない型枠が来たら、それで養蜂箱を
Sangap村とPakala村に作り、一連の作業は終了です。