Ndiao Bambali養蜂組合 初採蜜

昨日夕方から泊りがけで、Ndiao Bambali村に行ってきました。
ここはMedina Sabakh村からかなり遠く、俺がフォローしている
養蜂でもないのですが、俺が注目している養蜂サイトのひとつです。
もとから周辺の村どうしであった村落開発組合を基礎に、地元
NGOからの支援を取り付けて、組織的な養蜂をやっています。
昨日は、昨年、茂みに設置した養蜂箱の初採蜜というわけで、NGO
からスタッフ2人を呼び、養蜂組合の採蜜担当者たちが集まりました。
そういう情報を、養蜂組合長Backa氏
から連絡をもらって、俺も馳せ参じたわけです。

17時半に到着。

しかし、メンバーと道具が全部揃ったのは夜中22時ぐらい。
メンバーは全員で7人ぐらいだったでしょうか。
が、用意された防護服は4着…。
「どうぞ、どうぞ、防護服、着なよ」
「いや、俺は採蜜したことあるし、いいよ」
「俺は着るぞ」
など、ダチョウ倶楽部のようなやり取りをしたあと、男たちは
車にすし詰め状態になって森に向かっていきました。

アナフィラキシーショックになったことの
ある俺は、一人、宿泊先でお留守番です。
風邪をひいて遠足に行けない子どものような気分。
「いーなー、おっさんたち、楽しそう」、と。

0時ぐらいにみんな、帰還。
一仕事終えた感じで、みんなテンション高めで楽しそうです。
夕食。
玉ねぎ、じゃがいも、茹でマカロニ、鶏肉を
油でいためたものをパンにつけて食べます。

就寝。

今朝、7時過ぎにBacka氏が来て、起床。

蜂蜜のろ過作業は明日行うということで、その準備作業として、
巣片を今日のうちに細かく切っておき、ろ過作業は2段階で
行えば作業が早く進むこと、ろ過の最中に家畜に食べられ
ないように気をつけることなどのアドバイスをしました。

また、昨日の採蜜現場には行けなかったものの、
取ってきた巣板の入ったたらいを見ると蜂がたくさん
いたので、「巣板を切るときに、ブラシで
蜂を払い落とさなかったんでしょ?」と指摘。
蜂を巣板と一緒に持って帰ってしまうと、その蜂は羽に
蜂蜜がべっとりついて飛べなくなったり、蜂蜜に
溺れたりして、結局、みんな死んでしまいます。
巣板を切るときに、巣板に付いた蜂を払い落としてやると、
地面に落ちた蜂はまたしばらくすると、養蜂箱に戻って
いき、明日から仕事をし始めることができます。

さらに、昨日の養蜂箱の中の様子を聞き取り。
カートリッジ22本中、17本に蜂蜜が入っていて、残り5本は巣と
蜂児だけだったので、5本は残して、17本を切り取ったとのこと。
さすが、本数をきちんと確認していました。
しかし、ダメです。
養蜂箱に残された蜂と蜂児の当面の食糧として、
2~3本分の蜂蜜は残しておかないといけません。
17本に蜂蜜が入っているなら、取るのは15本。
そういうことを指摘。

「採蜜のときは、如何に、養蜂箱内の群勢を保つか」
つまり、労働力としての蜂、未来の労働力となる蜂児、
彼らの当面の食糧となる蜂蜜へのダメージを少なくすること。

たかが、1年足らずの付け焼刃的な俺の知識と経験ですが、
Backa氏はそれをメモして、「今回は初めての採蜜だったから。
次回は、もっと良い採蜜をする。」と意気込んでいました。

蜂蜜は養蜂箱ごとに味や粘度や色が違うん
ですが、ここの蜂蜜は特別、変わってました。
かなりねばねばで、少し赤みを帯びた黒っぽい
色をしていて、味もなんと言うか、コクがあります。
熟成されたということなのか? 美味しいです。

(追記)

「Mon ami j sui tr?s contend d ton voyage ici a Ndiao Bambali j souhaite une bonne nuit.

Nu fanan ak diame pierre. M. FAY」

こういうメールが昨夜、養蜂組合長Backa氏から届きました。

「(フランス語)私の友達よ、あなたがここ、Ndiao Bambali村まで来てくれたことが、

本当に嬉しい。おやすみ。(ウォロフ語)おやすみ。 ピエール・メイサ・ファイへ」

なんというご丁寧な心遣いか!

昨日の朝の時点では、彼の携帯にはプリペイド料金の

残高が皆無だったので、その後、買い足したようです。

このメールを送るのにも、お金を使っているわけです。

ありがたいことです。

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