防護服試作&シロアリの脅威


一年報告会等で上京する前に発注していた、
防護服の試作品が出来上がりました。
改良点は、
・暑くなく、ごわごわしない生地(綿)に変更
・裾を長くして、腰の継ぎ目からの蜂の侵入を防ぐ
・どうしても破れやすい網の面積を縮小
・作業していても、網が顔面に触れないように頭部を工夫

若干、袖が短いので次回はそこを改良します。
あと、頭部の針金が網を破ってしまうので、溶接します。

材料費込みで13,000FCFAぐらいでできました。
別の方法で入手する場合は25,000FCFAの
見積もりが出ていたので、だいぶ安くなりました。


さて、1月の養蜂研修で作った養蜂箱のうち、K.Modo
Diao村の木製養蜂箱が転倒したとの連絡が入りました。
まだ蜂が残ったままの箱を再設置することになるかも
しれないので、早速、防護服を持って、村へ向かいました。


すると、これ。
何なのか分からんと思いますが、これ、
シロアリに食われて、土になったのです!
村人曰く、転倒に初めて気づいてから
約20日ぐらい経って、こうなったとのこと。
もっと早くに俺に連絡をくれれば、もしくは、彼ら養蜂家が
自由に使える防護服があれば、と思い、残念。
それにしても、シロアリの食いっぷりはすさまじいです。
養蜂箱の外ぶたは、その形そのままに、土に変わっていて、
箱の内部の棒材は半分しか木として残っていませんでした。
かすかに、蜂の巣の痕跡と、蜂蜜の香り
だけが残り、蜂は一匹も残っていません。
ちなみに、この養蜂箱の残骸を持ち運んでいる
途中に、俺の中指がシロアリに噛まれて、出血。
激痛。重ね重ね、恐るべし。

さて、養蜂家たちに「どうするよ?」と質問。

「そもそも、この木製の養蜂箱は、蜂群を捕まえて、セメント製
養蜂箱に導入するためのもの。既にセメント製養蜂箱には蜂が
入っているから、木製養蜂箱はもう要らない。シロアリにも
食べられてしまうし。だから、木製養蜂箱を作り
なおすよりは、セメント製養蜂箱を増やしたい。」

ごもっともであります。

「じゃぁ、今あるセメント製養蜂箱から採蜜したら、
その収益を次の養蜂箱の材料費に充てようか」と言うと、
「いや、住民組織PENCに資金援助を求めたい」、と。

本来、蜂蜜販売益によって、養蜂の拡大や、道具の補修が
進められることを俺は目指していますが、そう、養蜂家から
すれば、依存先が他にないわけではないのです。
そしてそれを否定することは俺にはできません。

継続性。
難しい課題です。

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