蜂刺し事故

先週末、事故が発生しました。

つい先日、2回の採蜜をしたHamdallaye
Tiamene村の養蜂家から電話がかかってきました。
早口で何を言っているか分からなかったので、とりあえず、
「分かった、明日行く」と返事し、翌日、行って話を聞きました。


放牧された牛が、養蜂箱を襲った。


そして、転倒した養蜂箱から、パニックになった無数の蜂が出てきて、
不運なことに、たまたま近くで薪を集めていた女性を一斉攻撃。
女性は、近くに居た子どもに助けられながら、村に引き返した
ものの、かなり刺されたようで、おそらく、ショック症状が出た。
メディナサバ村の病院へ、救急車で搬送され、一日、入院。
翌日には回復し、退院した。

大事(おおごと)です。
養蜂家のおっさん、Saco氏も、
「俺は養蜂を続けたいと思っている。ただ、俺が刺される
分には大したことないけど、村人が刺されるのは困る。
今後のことについて、村長とも話し合ったところだ」、と。

そして今日、再びその村を訪ね、Saco氏、村長、
おっさん井戸端会議の皆さんで、話し合いをしました。
Saco氏以外の村人からすれば、

ある日、外人が来て、養蜂箱を置いて行った。
Sacoがその面倒を見ているらしい。
で、その養蜂箱の蜂が、村の女性を刺した。

というわけです。
俺も、この村に来たときは、Saco氏以外のおっさんたちとも
挨拶をし、世間話をするので、おっさんたちとも見ず知らず
というわけではないですが、この養蜂に彼らが不信
というか、不安を抱いている、という感じを受けました。
今回改めて、ここに養蜂箱を設置してから事故までの
経緯を説明し、村人たちの意見も聞きました。

養蜂は、日常の世話はほぼ要らず、採蜜も2人居ればできます。
よって、1件の養蜂に関わるのは2人だけ、
受益者も2人だけ、となりがち。
こういう事故が起きた時に、養蜂には関係ない、その他
大勢の村人の理解というのが、なかなか得にくいものです。
実は同じ問題は、Kayemor村での養蜂でも起きています。

今日の話し合いの結果、養蜂箱を、村からもっと
離れた茂みに移転することになりました。

普段穏やかなSaco氏でしたが、話し合いの
場では四面楚歌のような状況で、興奮気味。
話し合いを終えたあとも、「アフリカ人は馬鹿だ!
仕事というものが分かってない!」と憤慨していました。


確かに、彼は養蜂に関して、非常に熱心です。
壊れた巣枠を直すために、既に、釘を買っていました。


また、ごく最近、こういう養蜂箱を自作して設置しました。


乾季は水が少ないから、と、蜂用の飲み水も用意しています。

近々、養蜂箱の移転作業です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です