養蜂の醍醐味といえば、やはり、採蜜、つまり、収穫です。
昨日の午後、防護服や燻煙器などの道具を彼に
手渡し、採蜜の方法について、説明をしました。
伝統的な方法とは違うよ。
火は点けては駄目。
卵、幼虫、蛹と、蜂蜜も少し、養蜂箱の中に残しておいて。
蜂蜜を全部取ってしまったら、幼虫が成長できないでしょ。
幼虫が育たないと、蜂が減って、蜂が減ると、蜂蜜も集まらない。
巣板を切り取って、バケツに入れる前に、
巣板に付いた蜂はブラシを使って、地面に払い落として。
蜂をバケツに入れて持って帰っても、蜂はその中で死んでしまうだけ。
払い落とされた蜂はまた、養蜂箱に戻って、仕事を再開するから。
すべては、次の採蜜のことを考えて。
残念ながら、私自身はもう、作業に参加できない身と
なってしまっているので、こうやって道具を運び、採蜜の
方法を教えて、翌朝、取れた蜂蜜を確認するわけです。
切り取った巣はバケツいっぱい。
これを細かく切って、写真右の穴の開いた
鍋(揚げ物に使う)に乗せ、荒漉し。
滴った蜂蜜を、さらに、写真左の、バケツに
張った布に上げ、細かい不純物を取り除きます。
これでおよそ、4~5Lぐらいの蜂蜜ができました。
1Lをいくらで売るかと聞くと、
「1,600~1,750FCFAぐらいかな」と言うので、
「せっかく、幼虫などの不純物のない、ピュアな蜂蜜が
採れたんだから、もっと高く売ってみよう。でもかと言って、
1L=2,000FCFAだと高く感じるから、小分けにして、
500ml=1,000FCFAとか、250ml=500FCFA
ぐらいで売れないだろうか?」と、提案。
やはり、儲かって欲しいと思うわけですが、
最終的にどう売るかは、彼が決めることです。
作業を終えて帰りしなに、「蜂蜜、お土産に少し持って帰りなよ」と
親切に言ってくれましたが、250mlを500FCFAで買いました。
いきなり、「金くれ」と言ってくる人も多いですが、彼みたいに、
私利私欲の少ない、むしろ、「もっと、儲かって!」と
言いたくなるセネガル人も、けっこう多いです。
おまけ1
向かいの大家さんくの兄ちゃんから、鳩を買いました。
そして、さばいて食べました。
すごく、肉の味がしました。
おまけ2
ナマズ1kg+おまけの蟹=600FCFA(100円ぐらい)。
ナマズはぶつ切りにして素揚げして、三杯酢に漬けて食べました。
臭みはなく、小骨もなく、白身がおいしく、
皮も脂がのって、非常に美味であります。