ニオロ県内と、カフリン州の一部に組織されている10のPENCの
役員たちがニオロ市にある地元NGO、Symbioseに集結。
各PENCの2010年3月から5月までの活動の振り返りと、10月から
12月までの活動計画を立て、それをPENC間で共有するというものです。
(6月から9月はどうした!?)
Symbioseには宿泊施設もあって、出席者
たちはそこに泊り込んでの、2日間という日程。
これに、俺と同居隊員も参加してきました。
われらがメディナサバ郡の
PENC Medina Sabakhからは6人が出席しました。
みんな、知っている人たちです。
他のPENCのメンバーの面々を見ても、知っている顔がちらほらと。
予定から1時間後に、開会。
ネイティブスピードのウォロフ語にはほとんどついて
いけませんが、各村々の開発リーダーの集まりと
だけあってか、力強い演説が、まぁ、続く、続く。
演説もひと段落着いたところで、各PENCごとに分かれて、
3~5月の活動結果をこうやってまとめます。(写真)
ここに来ている人たちはたいてい、読み書きはできるので、書きます。
書いたら、貼り出して、発表します。
われらがPENC Medina Sabakhの代表、Ousman氏です。
活動内容としては、地域内での稲作の普及や、雨季の土壌浸食を
防ぐための石積み、育苗のためのポット配布などがありました。
1日目は12時に始まって、途中、昼休憩を挟んで、19時半ぐらいに終了。
俺はそれから、ニオロ市内の隊員宅で泊まりましたが、
出席者たちはおそらく、夕食後に10~12月の
活動計画を書き出す作業をしたようです。
2日目はその計画の発表をして、16時ぐらいに終了。
日本人の感覚からすれば、「その活動は誰に対して、どのぐらいの
裨益・効果をもたらしたのか」等々、追求したい点もありました。
また、気になる活動資金源は、地元NGO、Symbioseの潤沢な
資金が元になっていて、さらに、その資金源はオーストリアの
開発系NGO、HORIZONT3000です。
「なんだ、結局は外国のパトロンがついているのね」という話には
なるのですが、それでも、地元のセネガル人たちで計画、
実施、振り返り、共有をしている開発プロジェクトという
だけでも、注目するに値するように思います。
一方、日本はじめ、先進各国や国際機関等、開発事業に
経験も資金力も持っている開発ワーカーですら、
なかなか成果が出せずに批判されることが多々あります。
そんな中で、オーストリアのNGOからどーんとお金をもらって、
セネガル人たち自らが試行錯誤しながら地元を
発展させていこうとしても、良いんじゃないでしょうか。
そんなことを考える機会を得れたことが一つ。
もう一つ得れたことは、PENC Diama Gadioとのつながり。
今年に入って初めて、村に養蜂を導入し、
今後、規模を拡大していく計画のようです。
Diama Gadioはかなり遠く、行くとしたら泊まりがけになるの
ですが、ここの代表は俺と年齢も近そうで、さらに、
頭が切れそうな、できるセネガル人です。
しかし、残念なことに、彼の名前は、Bakaさんです。