救急車に乗りました。
日本でも乗ったことないのに。
事件は9月16日木曜日のこと。
先日、Kayemor村で見た、転倒した養蜂箱を直しに行ったわけです。
村のMoustafa氏と、まずは新設置場所に足場を組みます。
旧設置場所も新設置場所も、村の共同畑の中ですが、新設置場所の
ほうが農作業をするところから若干離れていて、また、少し高台に
なっているので雨季の雨で浸水する心配も少ないです。
また、気のすぐそばなので、直射日光や強風もある程度避けれます。
足場を設置後、転倒した養蜂箱を持ち運びます。
養蜂箱は見るからに、大量の蜂で覆われていました。
中には蜂蜜もぎっしり詰まっているようで、かなり重たかったです。
いつも作業をしていると、防護服の隙間から入ってくる
数匹の蜂には刺されるんですが、今回は、
・そもそもの蜂の数が多かった
・防護服に小さな穴が開いていた
・俺が逃げる方向をよく分かっていなかった
という不運が重なり、長時間走って逃げ回っても、蜂の猛攻を
振り切ることができず、防護服が暑くて汗は滝のように流れ、
体力も消耗し、その間、どんどん蜂に刺され…
刺された数は頭、顔、首などを中心に20箇所以上と思います。
蜂の攻撃が収まって、村に戻りました。
日も暮れてきて、雨も降り始めてきたので、
Moustafa家で一泊させてもらうことに。
どうも、尻から足にかけてが痒いなと思い、水浴びの
ときに見てみると、その辺りがジンマシンだらけ。
これはいつもとは違うと思い、JICAの
健康管理員に電話相談しました。
その電話を切った直後ぐらい、今度は
吐き気がしてトイレに駆け込み、嘔吐。
ジンマシンだけならまだしも、嘔吐は「やばいな」と思いました。
Moustafaのベッドに寝かせてもらい、一旦、落ち着かせ、着替えや、
健康管理員への電話のために何度か立ち上がったものの、一人で
立てるのが大変で、家族に脇を抱えられて歩くような状態でした。
結局、25kmぐらい離れたニオロ市在住の同期隊員に
頼んで、ニオロ市の病院から救急車を出してもらうことに。
その救急車を待っている間も、呼吸に異常が見られ、手足もしびれ…。
前にネットで調べたアナフィラキシー・ショックには、この
「呼吸の異常」が書いてあって、死の危険性もあるとあったので、
さすがに、怖いなと思いながら、救急車を待ちました。
救急車が着いたときにはピークは超えていたものの、
病院に着いてから撮った、患部はこんな感じです。
そして、病床での私。
顔がむくんでます。
シャツとジャージはMoustafaに借りました。
病院では注射、点滴を受け、入院。
翌朝、健康管理員の指示でダカールに
上京して、皮膚科の診察を受けました。
尻にエピペンと思われる注射を打たれ、
抗アレルギー剤、クリームを処方されました。
その後、順調に腫れも引き、無事、メディナサバに戻ってまいりました。
メディナサバに戻る途中に撮った写真。
この前はぎりぎり冠水してなかったバオボロン川を
渡る道路は見事、冠水しております。
ちなみに、ダカールではウニを食べました。
うまい。
すしも食いました。
今までは「痛いなー」程度だった蜂刺しですが、今回、明らかに
ショック症状が出て、体内に蜂毒抗体ができてしまったので、次回、
1箇所でも刺されると、体が過敏に反応し、今回以上に強い
アレルギー症状が出る恐れ、死ぬ恐れがあるそうです。
というわけで、養蜂作業禁止をJICA事務所から言い渡されました。
やむを得ません。
今後は、作業には加わらず、道具類の貸し出し、共同管理、
改良や、養蜂研修の開催といった面で引き続き、
村での養蜂をサポートしていこうと思います。