意外と、半月ぶりの更新となりますか。
最近の出来事は、土木工事と蜂の猛攻ですな。
では、土木工事の報告。
6月末の1週間弱をかけて、タンバクンダ州の
クサナール&サーレブーブ村→シンチューマレム村
→タンバクンダ市と回ってきました。
きっかけは6/23(水)、食材を買いに村の市場あたりを歩いて
いたら、たまたま、Amat Seckに会いまして。
彼はニオロ県内で行われていたJICAのプロジェクト、PRODEFIの
メディナサバ郡担当の元animateur(普及員)。
プロジェクト終了後は、識字教育系のNGOで働き、今回
聞くと、今は国立土壌研究所で働いていると。
で、「その研究所の仕事で、明日からクサナールに行く。一緒に
行くか?」と言われ、ほいほいと付いて行くことにした。
その仕事というのは、枠堰(わくぜき)建設。
木材で枠を作って、その中に石を放り込んで造る堰、
つまり、小さなダムみたいなものです。
アフリカ・セネガルと聞くと乾燥したサバンナを想像するかもしれ
ませんが、雨季には日本でのゲリラ豪雨並みの豪雨に見舞われ、
土壌がごっそり流されて洪水や、農地消失といった被害が出ます。
それを防止するのがこの枠堰。
大型建設機械が要るわけでもなく、道具はスコップ、つるはし、ペンチ、
メジャー、刷毛ぐらいで、資材も木材、石、針金、タール(白蟻対策)
なので、比較的、造りやすいですな。
それで、PRODEFI時代にメディナサバ界隈でも枠堰についての
研修と建設が行われ、枠堰技術を身に付けているニオロの
技術者4人がクサナールへとやってきたわけです。
(写真)木材を切る技術者
で、俺もその作業のお手伝いをさせていただきました。
セネ人技術者からボロ服を借り、真っ黒になりながら炎天下、
ひたすら、木材にタールを塗る作業とか、柱を打つところの
地面を掘る作業とか、木材を運ぶ作業とか、「おい、メジャー!」と
言われたら、「はい!」と手渡す作業とか。
チュバップ(外人)である俺が汗だくになって、ボロ服を真っ黒に
しながら作業していたら、その様子をセネ人にケータイで写真撮られた。
でも、やっぱりセネ人のほうが要領を得とるけん、
結局は作業を見てる時間が長かったんやけどね。
セネガル人、暑いのによく働く。偉いよ。
この建設は住民参加型というほどのものではなく、あくまで国の機関の
事業なんですが、村の男たちがどんどん、自主的に作業に参加してきました。
いかにも長老っぽい村長も自ら、木材を肩に担いで、働いていました。
俺は2日間、作業に参加しただけやけど、約半月かけて村に18の堰を建設するらしい。
このあたりはプル族(別名、フルベとか、プラールとも。)がマジョリティーで、
村中どこでも話される言葉はウォロフ語ではなくて、プラール語。
ここらの隊員たちもプラール語で活動している。
まるで、外国でした。