セネガル行きのこと(3)

 なぜセネガルのPRODEFIサイトを狙って協力隊を
受験したのか、について書きます。

実はこのPRODEFIについては今回の受験で初めて知ったのでは
なくて、2005年、大学5回生のときのGWに参加した、某開発
コンサルタント企業主催のセミナーで知りました。
このPRODEFIの立役者である専門家さんの講義を受けて、
「なるほど、おもしろそう」ぐらいに当時は思っていました。
で、今回、協力隊の受験のときに要請一覧を見たら、このPRODEFIの
アフターサポートの要請が2件出ていて、応募したというわけです。

ただ知っていたから応募した、というわけではありません。

<1 隊員仲間と専門家さん>
このPRODEFIサイトには俺以外にも何人か協力隊員が派遣されて
いるほか、プロジェクトに関わる専門家さんも駐在しています。
日本人が周辺に誰もいない、まったくの未知の地にぽーんと
放り出される、というのがちょっとかっこいいことはかっこいい。
たぶん、なんやかんや、四苦八苦しながらも
楽しく2年間を過ごせる自信もある。
話のネタも盛りだくさんに出来上がると思う。
ただ、わずか2年という期間で、そんな状態の中、現地に
残せる成果、俺が得られる収穫は果たして、幾ばくだろうか。
もがき苦しみながら得られるものももちろん、あるだろうけど、
周辺によく似た環境にいる協力隊員や、知識と経験のある
専門家さんに助けをもらえるなら、それはそれはありがたいことで、
困難から早く脱して、次なる策を打っていけると思う。
また、専門家さんからはPRODEFIのことだけじゃなくて、
国際協力業界全体のことなんかも話が聞けたらいいなと思っている。

<2 PRODEFIを見たい>
講義ではPRODEFIはうまくいったプロジェクトとして聴講した。
「本当にうまくいっているんだろうか?」というちょっと性格の悪い
関心と、「うまいプロジェクトはどうやってできあがったんだろうか?」と
勉強意欲による関心から、このPRODEFIサイトに
自ら、入り込んでみたいと思った。

<3 サブサハラアフリカ>
仮にセネガル派遣で合格できなくても、せめて、サブサハラアフリカ
(サハラ砂漠より南のアフリカ)には行きたいと思っていた。
というのは、国際協力業界で今一番
ホットなのがこの、サブサハラアフリカ。
アジア、南米に比べて、アフリカ、特にサブサハラアフリカは開発が
なかなか成功してこなかった、場合によっては状況が悪化すらした
という猛省が国際社会にはあって、G8(先進8カ国会議)やTICAD
(アフリカ開発会議)でもアフリカへの援助拡大が議論されている。
青年海外協力隊を送り出すJICA(国際協力機構)も
緒方貞子さんを迎えたぐらいからアフリカ重視を打ち出している。
一方、俺の専門分野はご存知、モンゴル。
モンゴルをさらに深くきわめて、モンゴルをフィールドとして国際
協力業界へ進むというのもありかなしかで言えば、ありではある。
ただ、弱い。
現実的な話、モンゴルのことしか分からないと、
モンゴル案件はアフリカ案件に比べれば少ないもので、
なかなか仕事ももらえなさそうである。
ならば、モンゴルはモンゴルで、そっちに常にアンテナを張り、
語学力もある程度キープしておくとして、アフリカに首を
突っ込むのもいいんではないかと思うわけです。
そして幸運なことに、中学のときからガーナ人と文通をし、大学の
ときにそのガーナへ行ったこともあってアフリカもけっこう、好き。

<4 フランス語圏>
そんなわけで、サブサハラアフリカがいいんですが、
さらに欲を言えば、フランス語圏。
アフリカ諸国はおよそ、旧イギリス植民地か、
旧フランス植民地でした。
各国、各地方に現地語があって日常会話にはそういった言語が
使われるんですが、英語やフランス語も公用語として使われています。
ということは、将来的にアフリカ関連で仕事をしようとすると、
英語とフランス語が必要になってくるわけで、じゃぁ、日本人に
とってどっちが学習しにくいかといえば当然、フランス語。
協力隊で得られる収穫の一つが、語学力。
なんせ、現地で2年間暮らすわけですから。
セネガルはフランス語圏。

というわけで、周辺に協力隊員と専門家さんが居て、PRODEFIという
プロジェクトサイトが見れて、サブサハラアフリカで、フランス語圏で
ある、このセネガルの要請に応募した、というお話だったとさ。

次は、どうして村落開発普及員という
職種で応募したかについて書こうかな。

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