セネガル行きのこと(1)

 フランス語の事前学習プリント、終了。
1/6からの訓練(2ヶ月半@長野)に向けての荷造りも
ほぼ終わり、セネガル行きの荷造りも着々と進行中。
セネガルへ持って行くものって、パソコン、本、
調味料、正装、ヘッドライトぐらいなんですけどね。

そういうわけで、訓練前、香川に居るのもあと1週間となりました。
訓練が終わってから、出国までの間、
香川におるんも、1~2週間ぐらいだろうか。

よくこういうときには「期待と不安で胸がいっぱいです」
なんてコメントをするんだろうけど、あいにく、不安はない。
ただ、「オラ、なんだかワクワクしてきたぞ 」と、
悟空のような気持ちです。

「セネガルに何しに行くの?」とよく
質問されるので、お答えしておきます。

JICA(国際協力機構)がセネガル共和国ニョーロ県の
いくつかの村で、2000~2005年にかけて、PRODEFI
(プロデフィ)と呼ばれるプロジェクトを行いました。
(詳しくはこちら)

これはざっくり言うと、「現地の限られた資源(主に樹木)を
住民自らが持続的に管理することによって、生活を改善
していこう」ということを目的としたものです。
現地はサバンナ地帯で乾燥していて、樹木の減少、
塩害によって農業へのダメージが出ています。
それをなんとかしていこうやというわけですが、よくありがちな、
モデル農場(農民間でねたみを生む)、機材の導入(メンテができない)、
村の有力者のみへの技術指導(普及しない)などは行いません。

まず、例えば、村の中にもちょっと植林に詳しいおっさんや、
やたらやる気のあるおっさんはいるものです。
そのおっさんを講師として、研修を村で行います。
研修は自由参加で、奥様方や、子供でも参加できます。
植林のスタートとなる、苗木は始め、初期
投資として地元の森林局が提供します。
研修を受けて、興味のある住民は植林を行います。
そして、成長したら木炭にして市場で売ります。

これは植林を例にしたものですが、ほかにも、熱効率がよく、
家事労働を軽減する改良かまど研修、土壌の流出を防ぐ
石垣研修、奥様方の収入アップを図る布染め研修など様々。

とまあ、こういうプロジェクトが成功しているらしいと
いうのを大学5回生のときに参加したとある
セミナーの講義で知ったわけです。

で、俺は今回、そのプロジェクトのアフター
サポートと更なる普及のために派遣されます。

俺自身は植林だの、農業だの、そういった専門
知識があるわけではないので、俺がそういうことを
指導するわけではありません。
現地でそういうことに精通したおっさん、おばさんを発掘して、
その人たちの能力を周辺の住民の生活向上に役立てる、
というのが役目だと思ってます。
また、現地で住民の生活改善を担当する公務員もいるの
ですが、給料の問題なのか、予算の問題なのか、モチベーションの
問題なのか、なかなか住民との密なコミュニケーションが取れて
いないという現状もあるようで、住民と公務員の
間の橋渡し役にもなると思われます。
また、現地には日本人の専門家や、ほかにも何人か
協力隊員がいるので、こういった人たちとも共同で
活動していくことになります、たぶん。

というかね、行ってみんと分からんのですよ。

思いつくまま書いてきたんですが、次回はなぜ、このセネガルの
PRODEFIサイトを狙って、協力隊を受験したのかを書いてみます。

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